寺院が管理をしている霊園のメリットブログ：18-9-07
育ち盛りの息子を持つ家庭の朝方食を調査した、
あるグループの資料を見て愕然としました。
カステラひと切れ、プリン１個、菓子食パン１個…など、
それぞれ朝方食とは言いがたい内容であるだけでなく、
そういう家庭があまりにも多いのです。
長期間の調査資料から、
それらが稀ではなく、日常だということもわかりました。
朝方食は大切だと理解し、
栄養バランスを考えているという母親が用意する
貧しい朝方食…
食べないよりマシ…なのでしょうが、
これではご飯ではなく、食餌ではないでしょうか？
１日の始まりに
「餌」を食べさせられる息子に、
心の豊かさを求めるのは酷なことかもしれませんね。
ご飯を通して息子たちは、
味やマナー、季節や文化を学びます。
それは、１日にたった三回しかない貴重な機会です。
心もからだも逞しく！、自立した成人に！…と導くのは、
そんなメッセージがこめられたご飯です。
「人生は朝方食からスタートする」
こう言っても良いものだと思うんですよね。
皆様は、
「イングリッシュ・ブレックファースト」
ってご存知でしょうか？
イギリスの朝方食のことですが、それは立派なものです。
果物・シリアルとミルク・果物ジュース・ヨーグルト
ベーコンやハム・卵・温野菜・サラダ・食パン・紅茶…
料理の評判があまりよくない国ですが、
朝方食は完璧なものです。
これを日本人が真似てボリュームを減らして作ると、
簡単な食パン食メニューになり、
さらに手抜きをすると菓子食パン１個の食餌になります。
食パン食も洋食も否定はしませんが、
別の気候風土と歴史の中で食べ継がれた他民族のご飯を真似るのは、
無理があるような気がします。