寺院が管理をしている霊園のメリットブログ:15-1-02
「それじゃあ、肉体に気をつけて。風邪ひかないように。」
いつものようにそう電話を切った二時間後、
まさかお母さんが天国へ旅立ってしまうなど、誰が想像できたしょうか。
まさに一瞬の出来事でした。
さよならも言わず、
恐らく夕方飯にしようとしたのであろう味噌汁も作りかけで、
何を思って天国へ引っ越してしまったのでしょうか。
遺された父親と、まだ学生だったわしと弟は、
ただ泣き崩れることしか出来ませんでした。
大学入学と同時に両親元から離れ、
好き勝手をやって不摂生な生活が続いていたわしに、
いつも畑の野菜を段ボールいっぱいに送ってくれたお母さん。
一人暮らしだからこんなに食べられないよ…と言っても、
「無農薬だから安心よ」と
返事になっているのか分からない受け答えをしてさ…
そして毎度決まって、
肉体を気遣って電話を切るのでした。
もはや挨拶のような感覚だったその一言が、
わしの耳に残る最期のお母さんの声になってしまいました。
享年48。
持病も無く、まさに健康そのものであったので、
お母さんとの別れなど想像したこともありませんでした。
いかなる時も生と死は常に隣り合わせであること、
生きることは奇跡であること、
そしてそれ自体がかけがえのない価値をもつことを、
お母さんの最期に教わりました。
あれから5年、
わしも一児のお母さんになりました。
息子って本当に可愛い。
息子が産まれてから、慈しむという感情を知りました。
そんな息子も生後7ヵ月になり、
ハイハイが始まったので目が離せません。
育児って本当に休みがないですね。
寝不足が続いて辛いけれど、
毎食のご飯だけはしっかり食べるようにしていますよ。